JRグループの大型観光企画「四国デスティネーションキャンペーン」(4月~6月)に合わせ開催される「こんぴらさんの“おたから”展」の内覧会が、金刀比羅宮(香川県琴平町)の宝物館で開かれ、同宮所蔵の美術品などが報道陣に公開された。
同宮では、長年の歴史の中で皇室や貴族、名士などから寄贈された文化財や美術品などを3000点以上所蔵。今回は、ふだん見ることのできない特別展示品20点を含む約50点を間近に鑑賞できる。
国の重要文化財に指定されている「十一面観音立像」は平安時代の作品で、明治以前は旧松尾寺の観音堂の本尊としてまつられていた。江戸時代のものとされる「当山社頭並大祭行列図屏風」は大祭を描いたもの。御本宮を目指す行列でにぎわう門前町の様子に加え、うどん屋や大道芸なども描かれ、当時の様子を知る貴重な資料として重要有形民俗文化財に指定されている。
このほか、後嵯峨院の恋を描いた鎌倉時代の「なよ竹物語絵巻」や、江戸前期に徳川将軍家の御用絵師をつとめた狩野探幽、尚信、安信の3兄弟が描いた「三十六歌仙額」など貴重な品が並んでいる。
琴陵容世(ことおかやすつぐ)宮司は「所蔵する品の中でもえりすぐりのものを展示している。この機会に多くの人に見てもらいたい」と話している。
開催期間は4月1日~6月30日で期間中無休。開場は午前8時半から午後5時まで。入場料は一般800円、高校・大学生400円、中学生以下は無料。問い合わせは、同宮社務所((電)0877・75・2121)へ。
ヤフーニュースより