高松のNPOが「瀬戸内海をきれいにするプロ
高松のNPOが「瀬戸内海をきれいにするプロジェクト」 支援者呼び掛けも /香川
“NPO「アーキペラゴ」副理事の森田桂治さん”
NPO「アーキペラゴ」(高松市南新)が現在、「瀬戸内海をきれいにするプロジェクト」を展開している。(高松経済新聞)
同NPOが2009年から取り組んでいる、瀬戸内海を中心に、海ごみ問題をテーマにしたクリーンアップイベントや調査研究の活動を主にしているもの。
海ごみが大量に漂着しているポイントを重点的に清掃する年4回の大規模クリーンアップ活動や、ごみの発生源を分析するデータ調査の実施、プラスチックごみを減らすためにマイボトル、マイカップ、エコバッグの持参を呼び掛ける啓発活動に取り組む。
同NPO理事の森田桂治さんは「元鹿児島大学教授の藤枝繁さんの調査によると、ミッドウェイ島のコアホウドリの死骸から出てきたライター325本のうち、58.2パーセントの189本が日本で消費された物だったという報告も出ており、社会生活から出たごみは瀬戸内海だけでなく、遠い太平洋の島々に漂流・漂着し、さまざまな生物に影響を与えている」と話す。
現在、クラウドファンディングを通じてプロジェクト推進のための資金支援を呼び掛けている。支援金は、クリーンアップ実施時に使うテントなどの備品購入費、参加者への里海料理の試食会開催費、マイボトル持参者向けの水代、お湯補給マップ作成費などに充てる予定という。
森田さんは「継続的なクリーンアップ活動は今後も続けていくが、まずごみを減らしていくことが大切。海をきれいにする仲間を増やせたら」と期待を寄せる。